これが出来れば余計なブレーキ操作をしないようになる。
今回はブレーキ操作について書いていきたいと思います。
まず皆さんはブレーキを踏むときにどのような意識をしていますか?大抵の人は「前の車両にぶつからないように止まれるようにブレーキを踏む」、「カーブの手前でしっかりと減速する」とかでしょうか?
この減速方法は普通に運転している分には何も問題ありませんが、果たして「上手い運転」といえるのでしょうか?
ブレーキを踏んでから止まるまでのブレーキペダルの踏み込み量を一定に保ち車両を停止させる。
普通に運転している方はブレーキを踏んで減速する時、前の車両や停止線に向かって減速するときに、ブレーキペダルを多く踏んだり、減速しすぎたらブレーキペダルを戻したり、減速しすぎたらアクセルペダルを踏んだりして車間距離を調整していると思います。この行為はアクセル、ブレーキ両方の悪効率に繋がります。
そこでこのような運転になっている方は「ブレーキペダルの踏み込み量を一定に保ちながら停止する」事を心掛けて下さい
例 時速50㎞/hで走行中、停止線手前100mから減速し始め、ブレーキの踏み込み量を60%踏み込んだら減速しすぎたため、50m手前でブレーキペダルを完全に放し20m手前で再度ブレーキペダルを踏み込み減速をし停止線手前で車両を停止した。
(黒線はブレーキの踏み込み量の簡単なイメージです。)
ここで問題なのが減速し始めてから停止するまでの間、ブレーキペダルを何度も踏み足したり、放したりするという事です。
そこで減速から停止までの間ブレーキペダルの踏み込み量をなるべく踏み足したり放したりせずに停止してみて下さい。
まとめると停止するまでの間に何度もブレーキペダルを踏み足したり放したりしないようにしようということです。
(例で出てきた停止距離の数値はあくまでも例です。100mだけでなく50mや200m手前の場合や、時速60㎞/hや30㎞/hの場合でもブレーキペダルの踏み込み量を一定にする事が重要です。)
ブレーキを踏み込んだら踏み込み量を変化させないブレーキを心掛ける。
このブレーキ操作は練習したことがない方はかなり難しいとおもいます。
「しっかりとブレーキを踏み込み停止する」という運転では自分自身がどのように停止しているか分かりづらいですが、「ブレーキペダルの踏み込み量を一定にして車両を停止させる」という練習なら自分でもブレーキペダルを踏み込み過ぎたり、一定に踏み込めていないという判断がしやすいと思います。
!!注意!!
この練習は慣れないと前方の車に衝突する可能性があります。なので最初のうちは前方に車がいなく、停止線を目印にして練習するようにして下さい。練習も無理せずに危険と感じたらしっかりとブレーキを踏んで下さい。
あとこのブレーキ方法で停止すると車が前のめり気味になって停止する形になるので、乗り心地を考えるのであれば停止する直前にブレーキペダルを少し戻すのも良いでしょう。
この練習でのメリット!
・停止前に余計な加減速をしなくて済むので「燃費が良くなる」。
・停止前に余計な加減速をしなくて済むので「乗り心地が良くなる」。
・コーナー手前で余計な挙動が少なくなるので「コーナー侵入時の車両の体勢が安定する」。
・ブレーキパッドにかかる付加が均一になるため「ブレーキパッドが消耗しづらくなる。」
他にもメリットは多数あります。
上の画像の部品がブレーキパッドという消耗品です。
「こんな練習で燃費が良くなったり、サーキットでのタイムが縮まるの?」と言う方もいらっしゃると思いますが、「運転技術の向上」のためのほんの1ステップです。
あと何事にも基本という物は大切です。私も10年以上運転していますが、未だに基本は意識しながら運転しています。