運転技術向上

ステアリング(ハンドル操作)編 その①

これが出来れば乗り心地が良くなる。車両の姿勢が安定する。

今回はステアリング操作(ハンドル操作)について書いていきたいと思います。

 

まずは皆さんハンドルを操作するときどのような意識をしていますか?大抵の人は「しっかりとハンドルを切って曲がる」、「壁やガードレールに車体をぶつけないように曲がる」とかでしょうか?

この運転方法は普通に運転している分には何も問題ありませんが、果たして「上手い運転」といえるのでしょうか?

カーブを曲がる時にハンドルの操作を一定角度で保持し、カーブを曲がっている最中はハンドルの角度を切り増したり戻したりしないようにする。

普通に運転している方はカーブを曲がる時に、「どんな角度カーブでも同じようなハンドルの切り方」をし、「切りすぎた場合はその都度ハンドルを戻して」カーブを曲がっていると思います。この行為は車両に余計な挙動を与えて乗り心地が悪くなったりします。

そこでこのような運転をしている方は「ハンドルを切ったら切り足したり戻したりせずに、一度切った角度でハンドルを固定」する事を心掛けてみて下さい。

 コーナー侵入時ハンドルを30度右に切ったが、ハンドルを切りすぎたためカーブ半ばでハンドルを戻したが、戻しすぎたため、もう一度ハンドルを切った。

(黒線は車両の走行軌跡のイメージです。)

ここで問題なのが曲がり始めから終わりまでの間にハンドルを切る回数が1回以上あると言うことです。

そこで曲がり始めた時のハンドル角度を曲がり終わるまでは動かさずに曲がってみて下さい。

(例で出てきたハンドルの切り角はあくまで例です。カーブの角度によって切らなくてはいけないハンドルの角度は様々なので。)

曲がるときにハンドルを切ったら、なるべく切り足したり戻したりはせず、一定のハンドルの切り角でカーブを曲がる事を心掛ける。

Car Dashboard

このステアリング操作もブレーキ操作同様に練習したことがない人にとってはかなり難しいと思います。

しっかりハンドルを切って曲がる」という運転では自分自身がどのようにしてカーブを曲がっているのかが分かりづらいですが、「一定のハンドルの切り角でカーブを曲がる」という運転なら自分でもハンドルを切りすぎたかどうかの判断が分かりやすいと思います。

カーブ侵入時に車両を道路に対して右寄りするか左寄りにするかは、なるべく左寄りにした方が最初は簡単ですが、慣れればそういったことを意識せずに曲がれると思います。

!!注意!!

 

この練習は慣れないとガードレールや隣を走行している車両にぶつかったり、対抗車線にはみ出してしまう可能性があります。なので最初のうちは場所や時間帯を気にして練習するようにして下さい。危険と感じたらいつも通りにカーブを曲がって下さい

「アウトインアウトで曲がる方が良いんじゃない?」と言う意見もあると思いますが、この練習でコーナーに対してのステアリングの切り方を知っておかないと、しっかりとしたアウトインアウトができないと私は考えています。なのでアウトインアウトに関してはまた別の機会に書きたいと思います。

この練習でのメリット!

・余計なハンドル操作をしないと余計な挙動起こらないため余計な加減速が減るため「燃費が良くなる」。

・余計なハンドル操作をしなくなるため「乗り心地が良くなる」。

・1回のステアリング操作でコーナーを曲がれるので「タイムアップに繋がる」。

・コーナーに対してどのくらいのステアリングの切れ角で曲がれるかが分かるようになる。

これができるようになると乗り心地が格段にアップし、私自身もサーキットのタイムが縮んだりとなにかと運転する上ではかなり役に立つスキルです。なので時間の許す限り練習してみて下さい。

運転技術の向上は反復練習でしか向上しないと私は考えます。頑張りましょう。

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